LINEマンガで人気配信中の「君の全てを奪いたい」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
プシュケーはロットの街で慈善行事を行います。一方でメーデイアはロットの街から少し離れた場所で建物に向かい矢を放ち、建物が燃え上がります。
「君の全てを奪いたい」114話のあらすじ ※ネタバレ注意
メーデイアは事前に建物に硫黄や火薬などを仕込んでおり、矢には火が付くように細工をしてありました。
メーデイアが矢を放つと、建物は爆風を放って燃え上がります。
最後にもう一度矢を放ってから、人々が来る前に立ち去ろうとメーデイアはクロスボウの引き金に指をかけますが、狙う建物の近くに人がいることに気づきます。パンの購入を拒まれたオディレイ人の少年でした。
メーデイアは慌てて矢の軌道を変更させようとしますが、間に合わず、建物に火がついてしまいます。
メーデイアは無意識のうちに少年のもとに駆けつけ、燃えながら崩壊する建物の瓦礫から少年を守ります。
「…しっかり掴まれ」
「…血の臭いがひどいよ。怪我したんでしょ?」
メーデイアが怪我を負ったことに気づいた少年はメーデイアを気遣い、人を呼ぼうとしますが、メーデイアはそれを止め、どうしてここにいたのか尋ねました。
少年は友人の家があったからと言います。
メーデイアは人が居ないことを狙って建物に火をつけましたが、少年がいたことは予期せぬ出来事でした。
自分のせいで怪我をしてしまったのではと言う少年に、メーデイアは助けようと自分が勝手に動いたことであって、少年のせいではないから「気にするな」と言います。
”「気にするな」ってなんだ?キツイ言い方だな。プシュケーならもう少し優しく言っただろう。それより、早くこの場を離れないといけないのに、なぜ子供をなだめて居座っているのだろうか”
前のメーデイアならこんなことさえ考えなかったはず…プシュケーがメーデイアによって変化があったように、お互いに影響しあってたんですね!
少年はメーデイアを抱きしめ、「助けてくれてありがとう」と言います。メーデイアはその少年の暖かい温もりを悪くないと感じるのでした。
一方で建物が爆発したことでプシュケーを警護していた騎士団が騒ぎ始めます。
そして、騎士たちがプシュケーを屋敷まで送ろうとすると、カーテンの閉まった馬車を見て、プシュケーは服が汚れてしまったため、馬車の中には1人で入りたいと言いました。
馬車に乗ると、火傷の怪我で憔悴しているメーデイアの姿がありました。
動揺するプシュケーによく自分が乗っていると気づいたとメーデイアが言うと、プシュケーは馬車のカーテンがしまっていたからもしかしてと思ったことを伝えます。
「傷を治してくれ。これでは武闘会に出られない」
メーデイアはプシュケーに4人の従者にタオルを持ってくるように指示するように言い、その間に自分は馬車を出ると言います。
「わかりましたから、一旦休んでください。一体どうしてこうなったんですか?」
「お前のせいだよ。プシュケー…お前が治癒してくれると分かっていたから、おかげで動けたんだ」
衝動的に少年を助けたメーデイア…頭の隅に何かあってもプシュケーが助けてくれるからと思って、大胆な動きができたってことですかね…?
皇室ではイアロスが街の様子を従者に確認します。被害は3割以上に及び、犯人につながる証拠はないが、今回の騒動は人為的な犯行であることを従者は報告します。
それを聞いたイアロスは今回の事件が、城壁の崩壊の件と重なると考えます。
「…現在唯一残っていた犯人の痕跡です。ロット通りの床に書かれていたようです」
従者が渡した書類を見たイアロスはそれを握り潰します。
「はっ…神罰?」
床には『神罰』と書かれていたみたいですね!
今回の騒動が神罰だという噂はすぐに人々の間で広まりました。それにより、神殿は神の怒りを沈める祭事を執り行い、それに伴う資金は皇室が支援しました。そして、教皇の指示により、ロット街に住む人々の住まいが神殿近くに用意されます。
ジンたちが神殿近くに用意された住まいに向かうと豪華な部屋が用意されていました。ジンがニックの分ももらってきたとプシュケーの慈善行事で配られた食べ物を開けると中から綺麗な石が出てきます。
「キラキラしてる…これも食べられるのかな?」
「坊や、それをちょっと見せてちょうだい…!宝石じゃないか!」
プシュケー、粋なことをしますね!
国民は神罰を恐れる一方で冷静な考えを持つものたちは今回の騒動は城壁の崩壊に続く連続事件ではないかと考えるものもいました。そして、真犯人はまだ捕まっておらず、前回、今回に続き、身分の低いものが狙われているのであれば、平民である自分達も危険なのではないかと考えます。
そして、帝国全体の軍事力を高めなければならないという世論が強まり、武闘会への熱気も盛り上がります。
「君の全てを奪いたい」114話の感想
メーデイアが建物を爆発させ、燃やしたのは城壁の崩壊の件と繋げるためだったのですね!それにより、一部の国民も真犯人が別にいると考え始めています。
メーデイアの計画がどこまで考えられているものなのか、全く予想はできませんが、武闘会でも何かが起きそうな予感ですね!
次回はおそらく武闘会!傍系たちとの戦いも見ものですね!