「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
祭典でナビエは妊娠2ヶ月であることを公表します。それを知ったソビエシュは自分が不妊なのではないかと疑いました。
「再婚承認を要求します」 163話のあらすじ ※ネタバレ注意
ナビエが妊娠を公表すると、祭典の供物の中にある胎児に悪影響のある食べ物を神官たちは急いで下げます。
ナビエの妊娠を知った貴族たちは喜び、それはクリスタ派の貴族たちも同様でした。ナビエは西大帝国に血縁者がいないため、貴族たちは自分の子が将来皇帝の子の側近になることを望みました。
確かに、ナビエが西大帝国の人間であれば、親族や親しい家門の人間を子供の側近に置けたのですが…あれだけナビエの不妊を面白おかしく噂していた人たちの手のひら返しがやばいですね。
祭典も後半になると、ジュメンシア老公爵がナビエに祝いの言葉をかけました。
「皇后陛下のご懐妊は国の一大事であるのに2ヶ月も隠されていたとは…それを知らない貴族たちは後継者の心配をしておりましたよ」
クリスタの父親であるジュメンシア老公爵が心からお祝いの言葉を送るとは思わなかったナビエは、老公爵のこの言葉を聞いて、胎児に悪影響のある食べ物を用意した犯人はジュメンシア老公爵だと思います。
数人の貴族がジュメンシア老公爵の言葉に狼狽えると、ハインリがやってきて言います。
「妊娠に問題があると噂があったようだが…『何の問題もないから心配はするな。それよりも今は国内政治の方が重要だ』と言ったとして、私の言葉を信じようとしないもの達には意味がないのでは?」
その言葉にジュメンシア老公爵や周りの貴族の表情は暗くなりました。
ハインリ、しっかりと釘を刺してくれますね!!
その日の夜、ナビエの家族や侍女達は大騒ぎでした。
ローラは妊娠を秘密にしたいたことに怒りつつも喜び、ローラとマスタスは出産の準備をどうすればいいかとあたふたし、ジュメール伯爵夫人は経験者として、自分に任せてほしいと言います。
また、コシャールは部屋の中を歩き回り、父親はぼんやり立ったまま泣き、その父親を母親が宥めるも、後ろを向いて泣くので、それを見た父親はさらに泣き出します。
「私にはあなたはまだ小さい子供なのに、そんな小さい子が母親になるなんて…あなたに似たら、大人しく聞き分けが良いから育てやすいでしょうけど、もしそうでないなら…心配です」
とナビエの母親は父親とコシャールを見てナビエに言いました。
コシャールは父親似だったんですかね。笑
そう言う母親に、ハインリの幼少期のことは言わないようにしようとナビエは思います。
兄のコシャールはナビエを心配し、母親にもう少し滞在して、ナビエのそばにいてほしいとお願いしました。
ナビエたちの騒ぎはハインリの執務室まで聞こえており、ハインリは暖かく微笑みます。そんなハインリにマッケナは黄色い手紙を渡し、その手紙を見たハインリは残酷な笑みを浮かべます。
「ジュメンシア老公爵に話しかけられたクイーンの表情は怒っていた。妊娠中は良いことだけを考えねばならぬのに…早く片付けなければいけないな」
ハインリに呼び出されたジュメンシア老公爵はハインリから黄色い手紙を渡されます。
ー胎児に悪影響のある食べ物を用意しろー
手紙の内容を読んだジュメンシア老公爵は自分ではないと言います。実際にその手紙は彼が書いたものではありませんでした。
するとハインリは本の貸出記録を持ってくるように指示します。貸出記録を持ってきた女性はクリスタに似ており、その首には絞首刑で使われる太い縄が巻かれていました。
本の貸出記録にはジュメンシア老公爵の孫の名前が書かれており、借りた本は時に毒となる薬、注意すべき食べ物、体に良いが危険な食べ物について書かれた本でした。
「あなたの孫は変わった趣味をお持ちのようだ」
これは『偽りの証拠を認めろ、でなければ娘を絞首刑にするぞ』というハインリの脅迫でした。
「答えろ、公爵。この手紙は偽造されたものか?それともあなたの孫は好奇心が旺盛なのか?」
「再婚承認を要求します」 163話の感想
ナビエの周りの妊娠への反応が面白いですね!ナビエの母親の発言に思わず笑ってしまいました。ナビエの母親はコシャールを育てる時、きっと大変だったんですね。笑
トロビー公爵夫妻は礼儀正しく、冷静な人たちだと思っていたので、そんな2人の意外な一面を見れたような気がします。そして、そんな親からコシャールのような破天荒な青年が育ったのも…ナビエはお母さん似なんでしょうね、きっと。笑
一方でジュメンシア老公爵の排除にかかるハインリ!公爵はどう返事をするのでしょうか?