LINEマンガで人気配信中の「君の全てを奪いたい」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
陰からメーデイアたちを偵察していた者をとらえ、その者の両目を奪おうとしたヘリオをペロンが止めました。邪魔をされたヘリオはペロンに「殺してやる」と叫びます。
「君の全てを奪いたい」92話のあらすじ ※ネタバレ注意
ヘリオに剣を突きつけられたペロンは「落ち着け」と言います。ヘリオは周辺で横たわっている暗殺者たちの死体を差し、その者たちはメーデイアを生ける屍として利用しようとしていたこと、目をくり抜こうとしていたこの偵察者はそれを知っていながらも傍観しており、もしメーデイアが暗殺者たちに何かされても平気でその報告をしていただろうと言います。そしてそんな奴を助けるのも嫌だし、無事に返したらどんなことが起こるか分かるか?とペロンに言いました。
ペロンはこれから起こることは誰にもわからないがその者は片目を失い、十分罰を受けていること、許せないだろうけどそれでもやめてほしいとメーデイアにお願いします。
メーデイアは始末しようとするヘリオを引き留め、ペロンの言う通りにしました。
その時ヘリオがペロンの顔を思いっきり殴ります。
家に入り、ヘリオに殴られた顔を冷やしながらペロンはメーデイアに過去にあったペロンとヘリオの確執を打ち明けます。
帝国戦争時、ペロンは国境から避難していた住民たちと過ごしていましたが、そこに敵軍が奇襲してきました。運よく村の自警団が早く動いたため、敵軍の全員を生け捕りすることができました。ペロンは次の日に奇襲をかけてきた敵軍と話し合おうと考えていたところ、明け方に到着した帝国軍の兵士に皆殺しにされてしまいます。その時の司令官がヘリオで、穏便に済まそうとしていたペロンと対立したのでした。
「殺人は罪だ。それは神の物差しだ。しかし、富裕層が他人の財産まで欲しがる罪と貧しい者が一切れのパンを盗むことがどうして同じ重さになるんだろうか。神が見られない人の深い事情まで人間の物差しで調べろと…僕はこの目を持って生まれたんだ。」
ペロンは自分の目を左目を手で抑えながら話します。
ペロンの目は生まれながらにして人の罪悪を見ることができました。
ペロンは神殿で捨てられていた赤ん坊だったため、母親の代わりに教皇に育てられました。
教皇を支えながら修行生活を送っていましたが、ペロンも成人すると「君の目は神殿の中で閉じ込められて生きるにはもったいない。もっと広い世の中に出て良い行いをして帰ってきなさい」と教皇に言われ神殿の外で暮らし始めたことをメーデイアに話します。
「教皇様はペロンの目について知ってお送りしたんですね。その存在に脅威を感じて…教皇も結局人ということか…」
「君はどうしてまるで見てきたかのように簡単に言えるんだ?分かってるよ、俺も」
教皇は自分が悪いことをしてもペロンに見透かされないように遠くに送ったんですよね、きっと。
ペロンは外にいるヘリオを見つけます。
「どうして必ず見つかるようなところに隠れているんですか?」
「拗ねているんです。そろそろいって宥めてあげないと」
メーデイアがヘリオの元へ向かいます。その姿を見ながらペロンは考えました。
”驚くほど生存に執着していたトロピウム侯爵…その理由がメーデイアなら。生存度、善悪度、侯爵の全ての基準がメーデイアなら…メーデイアが変わる時、彼も変わるのではないか。そういう期待を…持っても良いかな?”
「ヘリー」
ヘリオに呼びかけ、ヘリオの顔を見たメーデイアは驚きます。ヘリオは涙を流しながら「憎い」と言いました。そして長く一緒にいた自分よりペロンをメーデイアが味方したことに嫉妬しておかしくなりそうだと言います。
「メーデイア様が変わりたいのなら。もしそうなら、公爵様は高いところにいらっしゃって、私が代わりに全てを殺しましょうか?」
「君の全てを奪いたい」92話の感想
今回はペロンの目の力の真実が明らかになりましたね!人の善悪を見抜くことができる力は悪行をするものにとって厄介な相手ですね…
ということは、ペロンは悪女と言われていたメーデイアが本当の悪女ではないと分かっていたから、今こうして一緒にいるということですね…
…あ、プシュケーを天使だと言ったのも、可愛いだけでなく、プシュケーが裏表のない善良な人だからなのか!力だけでなく、枢機卿という権力も手に入れるペロンにとって、悪徳貴族たちは行動がしにくくなるのは明らかです。この力が今後どのように影響するのか楽しみです!