LINEマンガで人気配信中の「君の全てを奪いたい」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
帝国の首都に戻ってきたメーデイアとペロンは別れ、ペロンは教皇のもとに行きます。メーデイアと考えた策を教皇に奪われ、ペロンは焦りますが、メーデイアにお願いされていた、司祭服を配る仕事だけは自分で行うことができました。そこで司祭服を新調するのは司祭の腐敗を見分けるためなのだと気づきます。
「君の全てを奪いたい」94話のあらすじ ※ネタバレ注意
教皇宛にプシュケーから送られてきた花は神に愛された花と言われているものでした。それを見た司祭はプシュケーが教皇のご機嫌を伺っているのだろうと言いますが、教皇はそうではないと感じます。花と一緒に添えられたカードには一緒に叙任式に出席して欲しいと書かれていました。
プシュケーは何をする気なのでしょうか?
叙任式前の最後の閣議であり、メーデイアが公爵になって初めての閣議にメーデイアは参加します。公爵になったメーデイアに対し、突っかかる者もいますが、新党派の貴族やヘリオなど、見知った貴族たちがいることを確認します。
皇太子が会議場に入るとの連絡を受け、貴族たちが自身の席に着くとメーデイアは皇帝の右側の席、つまり序列で一番上位に当たる、かつて父親のテシオンが座っていた席に着きます。
皇帝の席に近いほど序列が上で同列でも左より右側の方が上のようです!
そしてイアロスが登場し、挨拶を終えた後、皆着席します。
メーデイアは内心、貴族たちから席の位置について何か言われることはないと考えていましたが、裁判場でイアロスを怒らせたこともあり、イアロスは何か言ってくるのではないかと思っていました。しかし、イアロスはメーデイアに注意をするどころか、他の者に見えぬようにメーデイアの手を握ります。
ヒィイイイ!
そしていい報告があると言って、オディレイ公国とエペラント帝国の古い関係を清算することを宣言します。
エペラント帝国とオディレイ公国の関係は、両国は隣接しており、往来も自由で一見お互い友好的に見えますが、確執がありました。
戦争中、領土を拡張しようとした帝国側は公国にまで侵略し、その時、公国の王は亡くなってしまいます。亡くなった公国の王の息子が公国の原動力である海上の利権を帝国に渡す代わりに公国の主権を保証するように交渉しました。その交渉を帝国の皇帝は受け入れ、不可侵条約は結ばれますが、亡き公国の王の亡骸は帝国側にありました。
言うなれば人質ですね…
時が経ち、強大である帝国に隣接する弱小の公国側はいつ帝国が条約を破り、攻めてくるのではないかと怯えながら暮らすようになりました。
停滞していた両国の外交を皇太子が平和的な方向に進捗したという話はすぐに国中に広がりますが、宣伝ではないかと国民はすぐに信じることはできませんでした。
しかし、公国の王が直接帝国に訪問することで国民たちは認めざるを得ませんでした。
皇帝の代わりに皇太子であるイアロスが公国の王と対面します。イアロスは公国の王に先代の王の亡骸を返すこと、そして和合の証として大神殿を開放することを言います。他国のために皇室が大神殿を開放することは珍しいことでした。
公国の先王の祈祷式を見るために多くの人が集まりました。祈祷式の様子を見ていたメーデイアは慰霊式というより政治的な見せものだと感じます。
今回、イアロスが動いたことにより、公国との間に信頼関係が結ばれました。しかし、次期皇帝になるイアロスにとって人質である亡骸を返すことは損なのではないかとメーデイアは考えます。
そしてイアロスはなんの恩恵もなく、人を慰めるような行為をする人間ではないと思うメーデイアは今回の件の裏に何かあるのではないかと感じます。
”なんだろう?”
ペロンとメーデイアは目を合わせ、ペロンは表情を曇らせ、メーデイアはその表情に気づきます。
”そうでなければ…確認してみないと!”
その夜、公国の王を呼び出したメーデイアは尋ねます。
「あなたの亡父、つまり返してもらった先王の亡骸が別人だと疑わなかったのですか?」
「君の全てを奪いたい」94話の感想
プシュケーと教皇で見えない争いが繰り広げられていますね!プシュケーはメーデイアに相談せずに自分だけで戦うのでしょうか?また、叙任式に教皇を誘った意図はなんなのでしょうか…?
一方でメーデイアはイアロスの行動に不審に思います。手を握られるシーン、正直ゾゾッとしました。笑
イアロスが公国との外交をした目的は一体なんなのでしょうか…?