LINEマンガで人気配信中の「君の全てを奪いたい」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
帝国側のイアロスは公国に先王の亡骸を返すこと、そしてその祈祷式のために大神殿を開放することにします。祈祷式に違和感を感じたメーデイアは式の後、公国の王に先王の亡骸は偽物ではないかと尋ねるのでした。
「君の全てを奪いたい」95話のあらすじ ※ネタバレ注意
時間は少し遡り、祈祷式の最中、違和感に感じたデキスはメーデイアのもとに訪れ、この儀式はおかしいと言います。今回の儀式ではデキスが清廉と感じた司祭たちは除外されており、儀式にいる司祭は全て教皇側の人間でした。この疑わしい儀式は公国の王と民衆を騙すための皇太子と教皇が仕組んだものではないかと感じます。自分たちより、公国の王の方が先に疑い始めただろうと考えたメーデイアは証拠を集めようと考えます。
祈祷式の後、司祭が神殿の客室に公国の王を案内します。
夜遅くに公国の王のもとに別の司祭が薪を運んで来て、裏には綺麗な星が見える湖があることを話ます。昔、亡き先王に湖畔に連れて行ってもらったことがある公国の王はそれを思い出し、湖に向かいました。
公国の王が湖に着くと女性が公国の言葉で亡き先王が残した言葉を言います。それを聞いた公国の王は挨拶をしました。
「初めましてベリアード公爵」
公国の王が自分を知っていると知ったメーデイアは、父に死なれ、一人で公爵家を率いる状態である自分は、先王を亡くし、公国を導く立場になった当時の王子と同じ境遇だと話ます。そして、どのようにしてその境遇を越えたのか尋ねました。
公国の王は夜風に当たりながら話すには長くなってしまうので後日、席を設けて話そうとその場を去ろうとします。
引き止めるメーデイアに公国の王はこの場で出会ったことは仕組まれたことだと気づき、先程の質問に対する答えを1つ言います。
その話を聞いたメーデイアは公国の王に正直に尋ねます。
「王様は我が帝国に対して疑いの念を抱いていませんか?」
メーデイアは亡き先王の亡骸は偽物ではなかったかと尋ねます。公国の王はここで返事をするか悩みましたが、後々公式の場で尋ねられても困るため、最初は疑ったことを正直に話ます。
公国の王は先王の亡骸を見た時、本当の父と歯の本数が違うことに気づいていました。
「しかし、神様がお父様のご遺体であると言いました。だから今は疑っていません。歯が運送中に無くなってしまう可能性もあるではないですか」
その話を聞いたメーデイアは独自的に神を信じる公国の王は神託を絶対的に信じていると感じます。
メーデイアは公国の王にこの話は自分たちだけの秘密にしようと言うと、公国の王はメーデイアを抱き寄せ、感謝をします。その時、木の後ろで2人の様子を窺っている者がいることに公国の王は気づきます。
”いつからだ?公爵は気づいていないようだが、いきなり抱きしめたら慌てるのではないか…それに、対話の内容がバレて困るのは私だけなのに!”
「オディレイにも祝福があることを願います。」
抱きしめる公国の王の腕をほどき、そう言うメーデイアに、公国の王は自分は振られたのかと笑います。
翌日、メーデイアはデキスに街の様子を知っているかと尋ねます。街では国民が皇太子を賞賛し、叙任式のために帝国にやってきた使節団は皇太子への贈り物を競います。
叙任式前に行われた今回の騒動は叙任式の主役であるデキスへの祝辞を分散させるためであり、そして全大陸にイアロスが自分の能力を誇示するためのものだろうとデキスも気づいていました。
「遺骸が捏造されたという恐ろしい真実は私たちだけが知っています」
この事実を公表すれば最終的に国民が傷ついてしまう、しかし、このまま黙っていれば公国がかわいそうだとメーデイアは言い、良い手はないかとデキスに問います。
戦争の引き金にもなってしまいそうですね…
「ためらう時間はありません。お気づきでしょうが、イアロスは本格的に皇帝になろうと動き出しました」
イアロスが亡骸(おそらく公国の先王の亡骸)を踏み笑っています…
「君の全てを奪いたい」95話の感想
イアロスは自分の欲望のために隣国まで巻き込みましたね。真実に気づきながらも大きく動けないメーデイアたち。なかなか歯痒いですが、皇太子と教皇のタッグはなかなか手強いですね…
公国の王に証拠になってもらおうと考えたメーデイアでしたが、公国の王は疑い、自分の父ではないと確認したにもかかわらず、信仰する神の言葉を優先してしまいました…これももしかしてイアロスたちの作戦のうちなのか…神殿で大々的に祈祷式をしてしまえば、もうその亡骸が偽物だったと言うことも難しそうです…さて、メーデイアは次はどんな手を打ってくれるのか!楽しみですね。