「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
自分の娘ではないと親子検査が出ても、グローリーエムの体調が悪いと聞くと放ってはおけないソビエシュでした。
「再婚承認を要求します」 187話のあらすじ ※ネタバレ注意
公開裁判でイスクア子爵夫妻はエベリーの件にラスタは関与していないと証言しました。ラスタが逃亡奴隷であると知っていたソビエシュは、実の娘でないラスタをイスクア子爵夫妻が庇ったことに困惑します。
また、その証言のせいで、ラスタはイスクア子爵夫妻の本当の子供なのではないかと言う者まで出てきました。
偽の娘だったら庇わないだろうと…偽物なんですけどね。どうして庇ったんでしょう…？
イスクア子爵夫妻が入れられた牢獄にロテシュ子爵が現れました。2人はラスタからロテシュ子爵のことを聞いていたので、あまり良い印象はありませんでした。
「こんなことをするなんて、愚かな人たちだ。」
「エベリーの件は濡れ衣だ。だが、平民1人の命では対して大きな罪にはならないでしょう。しかし、あなたは皇室に自分の血を入れ、皇位を略奪しようとした。死罪は免れないでしょう」
「私は自分の子供たちを守るためならば死んでも良いと思っている。しかしあなた方はどうだ。偽物の娘のために実の娘を殺そうとするとは」
「実の娘？なんのことだ？」
「あなた方が庇った偽物の娘が、実の娘のことを隠していました。あなた方の本当の娘はエベリーですよ」
そう言ってロテシュ子爵は今まで調べた資料をイスクア子爵夫妻に見せました。
なぜ今頃そんなことを教えてくれるのかと尋ねるイスクア子爵夫妻に、ロテシュ子爵は自分の娘がラスタに命を狙われたため、隠す必要がなくなったと説明し、その場を去っていきました。
牢獄を出る時、ロテシュ子爵は牢獄に通してくれた看守に宝石を渡しました。
そのやりとりをソビエシュは陰から眺めていました。
イスクア子爵夫妻がラスタを庇ったのは、平民1人の命を軽んじてたからなのですね…しかしそれがよりによって自分の娘だと知らされた今、イスクア子爵夫妻はどう動くのでしょうか
ロテシュ子爵は持っていた宝石を全て換金すると、首都にある屋敷に向かいます。使用人たちはすでに皆解雇されており、1人、長年勤めた執事だけが残されていました。
ロテシュ子爵は換金したお金を執事に渡し、それを領地にいる妻に届けて欲しいと頼みます。そして執事にも自分で使うようにとたくさんのお金を手渡しました。
執事を領地に出発させた後、ロテシュ子爵は今までのことを思い出します。幼い頃の子供達と元気だった妻、時間が経つにつれ、体が弱り、最後には寝たきりになった妻。しかし、自分が握れば力強く妻は自分の手を握り返してくれました。妻のことを思い出し、ロテシュ子爵は涙を流します。
ロテシュ子爵の妻は全く出てきませんでしたが、寝たきりで領地にいたんですね！
ロテシュ子爵はふと孫のアンのことを思い出しますが、その子がどうなろうと関係ないと思い、忘れることにしました。
「まだ戦争記のことでまだ悩んでいるのですか？」
浮かない表情で夕焼けを眺めるナビエにハインリは声をかけます。
「違います。残酷なところでなければ読んでも良いと言ったじゃないですか」
笑ってナビエはハインリにそう返しますが、表情はまだ相変わらずでした。
東大帝国のことを記事で知ったナビエは『愛の終わり』について考えます。
”こんな結末のためにソビエシュは私を捨てたの…？”
しかしナビエはそれを声に出しませんでした。
ハインリと自分の恋は始まってばかりで、終わりのことを話すのは違うと思ったナビエはハインリへの返事の代わりにキスをします。
「！！！…これこそ胎教によくないのでは？赤ちゃんが聞いてますよ」
「大丈夫です。赤ちゃんは今寝てますから」
どんだけ濃厚なキスなのでしょうか…笑
「再婚承認を要求します」 187話の感想
イスクア子爵夫妻がラスタを庇ったのには驚きましたが、罪になったとしても軽いだろうと踏んでの行動だったのですね！しかし、その娘が実の娘であると知ってしまった2人…
すでにエベリーには酷い嫌がらせをしてましたし、今更娘だと言われても、エベリーは受け入れられないですよね…2人はエベリーにどうするつもりでしょうか？
しかも、平民だから罪が軽くなると思ってましたが、実は自分の娘であり、貴族であった…これは今後の2人の刑にも影響を与えてくるのでしょうか？
一方の西大帝国はいつも甘いシーンを…東大帝国の完璧な皇后であったナビエを知っている人からしたら想像できないほど甘いですよねきっと。笑
ジュメンシア老公爵が復讐を狙っていましたが、いつ動き出すのか…2人には幸せであって欲しいですね