「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
実の父親がやってきて、エルギ公爵に助けを求めたラスタでしたが、その父親にラスタの居場所を知らせたのはエルギ公爵でした。
「再婚承認を要求します」 157話のあらすじ ※ネタバレ注意
実の父親が来る日、ラスタは最悪な気分でした。ラスタが奴隷になったのは父親が原因だったこともあり、そんな父親が自分に会いにくるのは図々しいとも思っていました。
使用人たちはお茶やお菓子の用意はしなくて良いかとラスタに尋ねますが、ラスタはそれを拒否します。使用人はどんな人物がくるのだろうと好奇の目を向けました。
応接間にやってきた男は目鼻立ちは綺麗なものの、陰険で薄汚く、その姿を見たラスタは息をのみました。
「ラスタ…私の娘よ!」
そう言って近づいてくる男にラスタは鳥肌がたちます。
ラスタの父親は娘を愛することも、世話をすることもありませんでした。その上、誕生日は覚えておらず、名前さえ間違うこともありました。
「立派に成長したな」
「…なぜ来たのですか」
「お前の悪い噂を聞いて、心配して来たのだ」
父親はラスタを抱きしめようとしますが、一番辛い時に助けてくれなかった父親にラスタは苛立ち、すぐに出ていくように言います。そして二度と来ないように言って、ラスタは寝室に向かいました。
その時、父親はラスタがここにいることを教えてくれた人物のことを話します。その人物の特徴はエルギ公爵と一致しました。
”エルギ公爵がそんなことするはずない…!”
ラスタは父親の言葉を無視して寝室に入りますが、父親が何度も扉を叩くので、仕方がなく、寝室から出ます。
そのラスタの表情を見た父親は、ラスタがエルギ公爵に好意を抱いていることに気づき、エルギ公爵のことはそれ以上触れず、自分が事業をするためにお金が必要だと話しました。
父親が言った金額は思っていたよりも少なかったため、安心したラスタでしたが、父親の話に違和感がありました。
そもそも、父親が詐欺を行ったため、奴隷になり、その家族であるラスタも奴隷になってしまいました。金銭問題で奴隷になった場合、被害者への返金と国への罰金さえ払えば、奴隷から解放されます。しかし、ラスタの父親はそのお金を払わなかったため、ラスタも奴隷のままでした。
そしてこの国では奴隷は事業を始めることができませんでした。
「奴隷は事業を始められないのでは…?」
「お金を貯めて奴隷から解放されたのだ」
「…どうしてラスタも解放してくれなかったのよ!」
「解放しようとは思ったが、お前は領主の息子と良い仲になり、幸せそうだからそちらが解放してくれると思ったんだ」
「…お前みたいな親に渡す金などない!」
「お前が皇后になれたのは俺が綺麗な顔で産んであげたからだろう!お前が親である俺の面倒を見るのは当たり前だ。もしお前が私の面倒をみないのであれば、親不孝者と言いふらすぞ」
まさにこの親にしてラスタありですね…
ハインリにバレたマッケナは慌てて肖像画をしまい裏口から出ていきました。
ナビエは出来るだけ威厳を保ちながらわざと冷たく「どうしたのですか」と尋ねます。
「私はクイーンのことで気づいたことがあります。クイーンはきまりが悪い時、威厳を保とうと冷たくなりますね。」
表情が固まるナビエにハインリは何度もキスをして、「こんな時でも大好きです」と言いました。
見事にナビエを見抜いてますね…笑
ハインリがマッケナと何をしていたのかとナビエに尋ねるので、正直にハインリの子供の頃の話をしていたことを打ち明けます。
ハインリは恥ずかしそうにマッケナが拾い忘れた自分の幼いころの肖像画を拾い、ふくれっ面の自分を見て笑います。そんな姿を見たナビエは、罰と言いながらも、ハインリの母親は彼の悪戯で憎たらしいところも愛していたのだと感じました。
そして、自分の子がどんな子だろうと、必ず愛せるだろうと思います。
「双子が生まれても良いですね。1人はあなたで、もう1人は私に似た双子が…」
そうナビエがつぶやき、ハインリに肖像画は捨てないようにと言いました。
「再婚承認を要求します」 157話の感想
ラスタの父親のクズっぷりが顕著に出てましたね!こんな父親だから、ラスタも性格が悪く…
ラスタ自身も最初から奴隷というわけではないのですね!でも謎なのが、ラスタが逃亡奴隷になった理由…アンを産んで、死んだと言われて…アンもまだ赤ちゃんだったので、産んでそんなに時間はすぎてないですよね…?あれ、もしかしてアンとお腹の子、年子だったりするんですかね…?
ちょっとそこらへんの時間軸がわかりませんが、今後明らかになるのでしょうか…?
そしてナビエの不安は今回のことで拭い切れたようです!!母になることに少し不安げなナビエですが、ナビエなら子供への愛情深い素敵なお母さんになれそうですね!