「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
1人で魔法学園に向かったナビエの前にソビエシュが現れます。つわりで痩せたナビエを見たソビエシュはハインリのせいで痩せたのかと尋ねたのでした。
「再婚承認を要求します」 160話のあらすじ ※ネタバレ注意
「いいえ」
ハインリのせいで痩せたのかと尋ねるソビエシュの言葉をナビエはキッパリと否定します。
「いつでも戻ってきて良いのだぞ」
しかし、ソビエシュはナビエの話を聞こうとはしませんでした。
ソビエシュ…空気を読んで…
ソビエシュはなぜそんなことを言うのか、ナビエは疑問に思いますが、ソビエシュに別れの挨拶をします。
「そなたを悲しませていると聞いた」
「そんなことはありません。私は今までで一番幸せです。しかしそれは、私たちが離婚した瞬間から、陛下には関係ないことです。」
「私たちの仲が良かった頃よりもか…?」
確かに幼い頃は幸せだった。なんのしがらみもなく、ラスタもおらず、家族と過ごし、ソビエシュの両親は自分を可愛がってくれた…そしてソビエシュは親友だった。でもそれを壊したのは目の前の張本人ではないか…と思ったナビエは、「幼い頃も幸せでしたが、それは陛下がいてくださったからではありません」と答えます。
「…ハインリ皇帝とクリスタ王妃の噂を聞いた」
「それは根拠のない噂です。そしてそれは陛下に関係のないことです」
ソビエシュとの会話に嫌気がさしたナビエはその場を去ろうとしますが、ナビエの意志を無視してソビエシュは後をついてきます。
そして、ナビエがなぜここに来たのかとソビエシュは尋ねました。
答えるつもりがないナビエでしたが、「西大帝国の皇后としてきたのであれば、東大帝国の皇帝である私がその理由を知る必要はある」とソビエシュが言うので、ナビエは学長に会いにきたことだけを言いました。
「…そなたも魔力が減少する問題に関わっているのか?」
「どういう意味かわかりませんが?」
「…ハインリ皇帝には注意しろ」
ソビエシュも魔力の減少問題で学長に会いにきていたんですね!
ソビエシュと別れたナビエが学長のもとへ行くと、学長は以前よりも元気がない様子でした。
「突然訪問してすみません。実は学長に魔力のことで助けて欲しいのです」
「残念ながら、今あなたをお助けすることはできません」
「なぜですか?私が西大帝国の皇后になったからですか?」
「いえ、陛下の再婚は喜ばしいことでした。しかし、西大帝国に疑惑がある今、陛下へ協力することはできないのです」
「?」
「陛下がそんな方ではないと、私は切に願っております」
まさかの拒否…疑惑はソビエシュが言っていたことですよね…ナビエの魔力はどうするのでしょうか?
ハインリと行こうと言っていたレストランにやってきたナビエは、食事を待つ間、ソビエシュと学長の言葉を反芻します。
”2人は魔力の減少に西大帝国が関わっていると思ってる…?”
魔力が減少して苦しむエベリーの姿を知っているナビエは、そんなことを西大帝国が、ハインリがするはずがないと思います。
食事がきても、考えた様子のナビエに店員が気を利かせて新聞を渡します。
その記事にはラスタの実父のことが書かれていました。
ー数日前に皇后陛下の実父を名乗る男が現れたが、皇后はそれを否定した。しかし、昨晩、皇后がその男を実父ではなく、しばらく面倒を見てくれていた男だと公表した。すると実父だと名乗った男も皇后の言い分が正しいと言い始めた。ー
その記事に関して記者であるジョアンソンが『実父は脅迫やお金を渡されて主張を変えたのではないだろうか?』と問題を提起しました。
ー皇后陛下はその男と貴族の両親の両方を扶養すると発表したー
この内容には『皇后陛下はお優しいが、一国の皇后ともあれば、決断力も必要。神殿で検査をし、生みの親を明らかにした上で、実の親だけを扶養すれば良いのではないか』とジョアンソンは意見を挙げました。
子供を産み、幸せに暮らしていると思っていたラスタを明らかに侮辱する記事の内容にナビエはラスタに何があったのだろうかと思います。
ジョアンソン砲がラスタへの攻撃を止めませんね!平民の記者の記事に、それを読む平民もラスタへの見方が変わってきてそうですね!
西大帝国に戻ったナビエはハインリにソビエシュと学長のことを話します。
「学長は何か誤解しているようです。ハインリがエベリーのように苦しむ人を作るはずがないと私は信じています」
ナビエはそう言って、魔力のことはカフメン大公に尋ねると言いました。
ナビエの言葉にハインリは無言のまま、ナビエを強く抱きしめます。
ナビエがエベリーのことで悲しんでいるのを見て、ハインリが渡したネックレスがとんでもないことになってきましたね…貿易のことでカフメン大公と話し合いがありましたが、ホワイトモンドの件でごたつき…まだ西大帝国にカフメン大公はいるんでしょうか?
その日の夜、ナビエはハインリの胸の上で目をつむると、全ての不安がなくなりました。ナビエにとって夫となったハインリはそばにいるだけで癒してくれる存在となっていました。
数日間の移動の疲れもあり、ナビエは急激な眠気に襲われます。
目を覚ますと、ハインリの姿はありませんでした。
最初は横になっていたものの、ハインリの手料理が食べたくなったナビエはハインリを探しに行きます。ハインリの執務室に向かい、ドアノブに手を掛けると、触れた瞬間ドアノブが凍り、その拍子に扉が開いてしまいました。
無意識に魔法を使ってしまったナビエはカフメン大公に会わねば…と思います。
するとその時、扉の向こう側から低い声が聞こえます。
「あのネックレスのせいで気付かれたかもしれない。早く回収しなければ…」
「再婚承認を要求します」 160話の感想
魔法学園の学長に魔法に関しての協力が得られなかったナビエ…残念なことではなりますが、魔法学園主席卒業のカフメン大公に教えてもらえるのであれば良いですね!
しかし…妊娠のことがバレてしまう危険性も…。それを知ったカフメン大公の動揺が目に浮かびます…
一方で、ナビエから話を聞いたハインリはピンチですね…政治的なものもありますが、何より話をナビエに聞かれている…これは…仲の良い2人の間に一波乱が起きそうな予感です!!