「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
ロテシュ子爵の裁判に参加したラスタは、ロテシュ子爵が罪を全て認めたことに驚き、ロテシュ子爵が自分を道連れにするつもりなのだと悟りました。
「再婚承認を要求します」 192話のあらすじ ※ネタバレ注意
あまりの衝撃にラスタはその場に立ち尽くしました。
気づくと被告人席にはイスクア子爵夫妻が引きづり出されていました。
ロテシュ子爵のあと、アレンも被告人席に引きづり出され、最後にイスクア夫妻が登場したみたいです!
神に誓ってラスタを守ると言ってくれたイスクア子爵夫妻。また、2人の裁判はエベリーに関してだったので、有罪になったとしても厳罰にはならないだろうと思うとラスタは2人の裁判を安心して見ることができました。
しかし、裁判官がイスクア子爵夫妻にエベリーの事件について尋ねると、2人は突然犯行を認める証言をしました。さらにその犯行はラスタの指示であることも加えて。
突然の発言に周囲は驚き、なぜ以前の証言を変えたのかと尋ねます。
「私たちは実の娘でもない皇后陛下のためにあらゆる侮辱を甘んじて受け入れてまいりました。しかしその発端である皇后陛下はただ私たちを傍観しているだけ。私たちは耐えられなくなったのです」
「皇后陛下とは親子ではないと?」
「そうです。私たちは実の娘を探すためにお金が必要で、ラスタ皇后陛下は貴族の身分が必要だったため、利害が一致したのです」
「では皇后の実の親は?」
「知りません。貴族の方ではないということしか」
「この件、皇帝陛下は…」
「皇帝陛下はご存知ではありません。私たち3人で皇帝陛下を騙したのです。」
”陛下はラスタが貴族じゃないと知っていたわ!”
ラスタはそう叫びたくなりましたが、ここに自分がいることがバレたら何が起こるかわからなかったため、ラスタが発言することはありませんでした。
いつの間にか被告人席にはロテシュ子爵やアレンもおり、イスクア子爵夫妻が彼らと目配せしているのに気づいたラスタは、ロテシュ子爵がイスクア子爵夫妻にエベリーのことを話したのではないかと思いました。でなければ、2人がいきなり証言を変えた理由が思い当たりませんでした。
周囲がざわめく中、最高判事が机を叩き、判決を述べます。
「ロテシュ・リムウェル、死刑。アレン・リムウェル、死刑。クリムト・イスクア、死刑。マーシャ・イスクア、死刑」
イスクア夫妻は皇帝を欺いたとして死刑に…
一方、西大帝国では、手形について東大帝国から証言を要請されたナビエは裁判に証人として参加すべきか悩んでいました。
ナビエが東大帝国を去る際、ナビエの私財で後援費用の手形を残したら、ラスタが自分の名前で使った手形の件ですね
東大帝国時代を知るジュベール伯爵夫人とローラはそれ以外のことも全て証言すべきだと言います。
・ナビエのことを姉と呼んだ
・特別パーティに参加したいと駄々をこねた
(厳選し、前もって招待状も送って準備する特別パーティ、皇帝・皇后それぞれに呼べる人数が限られており、ソビエシュがナビエにナビエの招待客1人分をラスタにしようとしてたやつですね…)
・ハインリの文通相手はラスタだと嘘をついた
・コシャールに押されたと嘘をついた
(コシャールが東大帝国追放された原因になったやつですよね)
・ナビエがプレゼントを送ったと嘘をついたこと
(これ…ソビエシュが嘘ついたやつですかね?貴重な魔法の指輪をナビエがら奪おうとしたやつ…)
・ナビエが妊娠したラスタに送ったプレゼントをナビエが妊娠した時に返したこと
(宝剣のことですかね?やったった感丸出しのラスタでしたが、見事に返り討ちされてましたね)
・ナビエが不妊だと手紙を送った
などですね…
このことを知らなかったマスタスとローズは驚き、ナビエを気の毒そうに見つめました。
確かにジュメール伯爵夫人やローラが言ったことはナビエも当時苦しみ、今でも腹が立つことでしたが、法廷で話すには問題があることだらけでした。また、不妊のことに関しても東大帝国に公式に訴えたので、今回の裁判で話す必要はないと思いました。
するとそこへランドレ子爵が自分も裁判で証言するように要請を受けたとナビエたちに言いました。
「私はニアンの濡れ衣を晴らし、あの女が没落するのをこの目で見たい。皇后陛下も裁判に向かわれるなら私が護衛いたします。皇后陛下も裁判をご覧になればすっきりするでしょう」
ナビエはラスタの行く末が気になるものの、弱った彼女を見たら、どんなに憎い相手だろうと自分の気持ちが揺れてしまうのではないかと見たくないと思う気持ちもありました。
しかし、ナビエは裁判に行く決意をし、ハインリには証言をせずに傍聴だけすると伝えました。
心配したハインリは一緒に東大帝国に向かうことにしました。
「再婚承認を要求します」 192話の感想
まさかの全員死刑!イスクア子爵夫妻は皇帝を欺いたことを発言することで自分たちが極刑になる可能性も分かっていたはず…それなのにあえて発言したのは、一緒にラスタを地獄に落とそうと思ったからですね。ロテシュ子爵と一蓮托生の決意をしたのでしょうか…
ふと、エベリーのお姉さんはどうなっているんだろうと思いますよね。
そしてナビエが裁判を見に東大帝国へ!!次回ラスタの裁判が始まるのでしょうか?どんなざまあが待ち受けているのか楽しみです!