LINEマンガで人気配信中の「君の全てを奪いたい」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
デキスが幼い頃、メーデイアを可愛がります。そんなメーデイアもデキスを大切にしていました。メーデイアは頭がいいだけではなく、剣の才能もあり、デキスはそれが嬉しい反面、不安にも思うのでした。
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「君の全てを奪いたい」79話のあらすじ ※ネタバレ注意
デキスは宴で見る仲睦まじい家族を見ると自分たちもこんな家庭に生まれたら幸せだっただろうかと意味のない想像をしました。父親が言うにはベリアードにとってもっとも役に立たない2つは『罪悪感』と『哀れみ』でした。冷酷、高潔で皇室のもとに全てを支配すべき存在、そんなベリアードがメーデイアとデキスにとって生まれた時から課された足かせでした。
月日が立ち、メーデイアも少し大きくなりました。デキスとメーデイアが2人で集まりに向かうために馬車に乗っていると突然馬車が止まります。何事かと外を確認すると、急に馬車の前に現れたうさぎを轢いてしまったためでした。デキスは一休みしてうさぎを埋めてあげようというとメーデイアは「うさぎはもう死んでしまったのになぜ埋めないといけないの?ここでぐずぐずしていると約束の時間に間に合わないよ?死んだうさぎより約束の方が大切だよ」といい、褒めてほしそうに笑いましたが、デキスは今回ばかりは頭をなでてあげれませんでした。
んん?メーデイア、父に毒されかけてる?
デキスはうさぎが死んだのは自分たちが乗った馬車のせいで、今日の集まりよりうさぎの命のほうが大切だと言いますが、メーデイアはうさぎは死んでしまったけど、今日の集まりは小公爵になる土台となると言って、デキスの言葉を理解できないと言いました。それを聞いたデキスもメーデイアの言葉を理解できませんでした。
”この対話が私達の最初の亀裂だったのだろうか”
命を尊ぶデキスに対し、利益を優先するメーデイアではお互いに理解し難い存在になってしまったのですね。幼い頃は兄の怪我を心配して配慮できるような優しいメーデイアだったのに…
いつからかメーデイアはデキスの誘いを断るようになり、次第に避けるようになりました。
メーデイアは父親と仕事の話をし、父親はメーデイアの案を参考に仕事をするようになりました。そしてそれは評価され、皇室から感謝されるほどでした。
もちろん、メーデイアの手柄ではなく、父親の手柄にされてますね…
公爵とデキスがメーデイアについて話をします。父親がメーデイアの剣の腕前を尋ねると、デキスはメーデイアの実力を評価し、「一族の騎士と戦わせてみて下さい。そしてどれだけ圧倒的に勝つかをみて下さい。」と言うと、父親は声を上げて笑い、喜びます。そしてメーデイアの剣の腕前が周りに知られないよう隠すように指示しました。
数カ月後、公爵家では豪華な宴が開かれました。デキスは剣術の大会で毎回1位をとり、周りから褒め称えられます。しかし、デキスは口先だけの言葉に疲れ、早く帰って欲しいと思うのでした。そしてメーデイアは何を考えているのだろうと思うのでした。
デキスが伯爵との仕事を断ったために今まで積上げてきたものが崩れてしまったと公爵が瓶を投げ怒鳴ります。そしてデキスに向かって「ベリアード家の恥だ」と叫びました。するとその場に一緒にいたメーデイアがニヤリと笑い、それをデキスは見てしまいました。
え、メーデイアが何か仕掛けたのかな?
「君の全てを奪いたい」79話の感想
デキス目線ですが、優しく可愛かったメーデイアがどんどん父親によって毒され、ベリアード家の人間らしくなっていく変化を感じましたね。デキスはメーデイアに命の大切さなど説明しますが、時すでに遅しでしたね…。これはメーデイアが賢すぎて、言われたことをすべて吸収してしまうせいなのでしょうか?逆にベリアード家で育って、メーデイアのようにならず、ずっと心優しいままのデキスはすごいようにも感じます。