LINEマンガで人気配信中の「主役の初体験、私が奪っちゃいました」の最新話のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
路地裏ローゼらしき人物を見つけたリプリーたちはその後を追いかけました。
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「主役の初体験、私が奪っちゃいました」81話のあらすじ ※ネタバレ注意
リプリーたちはローゼらしき人物を追いかけていきます。
「あなた…顔をこちらに見せてください」
シルビアが声をかけると、その人物は拾った腐りかけの林檎がとられるのではないかと思い抵抗します。
「シルビア…本人だわ…。ローゼ…そうでしょう?」
ローゼ、本物だった…しかも腐った林檎食べてる…
「あなた…本当に優しい奥さんですね。御恩に感謝します。今はこんなですが…お名前を教えていただければ、必ず御恩をお返しいたします。」
ローゼの言葉にシルビアは「何バカなことを言っているのか」と言いますが、ローゼは続けて言います。
「私は今はこういう姿ですが…実は…公爵夫人なのです。」
”…記憶を失ってその空白の時間を歪んだ情報で埋めてしまったのか…こんな状態になっても公爵夫人への執着を捨てられないとは…”
え…ローゼまさかの記憶喪失…そして妄想で自分は公爵夫人だと思っていると…だから子供たちが『公爵夫人』だと呼んでいたのか…
リプリーはローゼがこうなってしまったのはローゼが小説の中の『悪女』のせいなのかと考えます。
シルビアはリプリーに警察を呼ぼうと提案しますが、リプリーはシルビアに「帰ろう」と言って、持っていたパンをローゼに全てあげ、その場を去ります。
馬車の中でシルビアはリプリーが眠っている間のことを話します。
シルビアはゼロニスにローゼが犯人であることを伝え、そしてゼロニスが父親であるジェンキンソン伯爵にその責任を問います。しかし、狡猾なジェンキンソン伯爵は証拠がないことを理由に責任を逃れようとしたため、シルビアは証言をすると言いますが、それによってシルビアの家族が伯爵に狙われる可能性を感じたゼロニスはシルビアを止め、リプリーが目覚めた時のために明るく元気で迎えることができるようにして欲しいと頼みました。
シルビアは目覚めたばかりのリプリーにローゼが生きていることを話せばショックを受けるのではないかと思い、今まで黙っていたことを謝罪します。
「シルビア…私はゼロニスが復讐の代わりにシルビアを守ることを選んだという話がとても嬉しい。だから、私に申し訳ないと思わないで」
リプリー、いい子すぎる…
シルビアはローゼを死刑にするか、何度も命を狙ってきた人物なのだから罪悪感は必要ないとリプリーに言いますが、ローゼは本物のリプリーの友人でもあったため、自分の力で彼女を悪女という運命から変えてあげることはできなかったのかと悩みます。
そんなリプリーの姿を見たシルビアは、リプリーが何もしないのであれば自分も何もしない、それにあのままではいつまで生きられるかどうかの状態で、天罰だと言えば天罰だと言います。
そのシルビアの言葉にリプリーは、ローゼがたとえ小説の結末のように残酷な死を迎えても、今回のように妄想の中で悲惨に生きていたといても、その結果はシルビア自身が選んだのであって、その責任は本人が取らなければいけないと思います。
”それでも。あなたの旧友に深い恩を受けた者として、友に成り代わって、あなたにささやかな幸福を祈ってあげるぐらいはいんじゃないかな”
「ただでさえ準備する時間も足りないのに、こんなこと話している場合じゃないですね」
「うん?」
「もうすぐ結婚式じゃないですか!」
シルビアのその言葉でリプリーはライトにゼロニスの様子がおかしかった理由を聞いていなかったことを思い出しました。
「主役の初体験、私が奪っちゃいました」81話の感想
本物のローゼでしたが、乞食同然の姿に成り果て、そして記憶を無くし、自分が公爵夫人であるという妄想にまで駆られていました…なんだか、そこまでくるとむしろ可哀想に思えてきます。ローゼがなぜそこまで『公爵夫人』に執着するのか…確かにゼロニスはイケメンだし、帝国唯一の公爵で、さすが主人公!となるぐらいのハイスペックですが、伯爵令嬢であるローゼがそこまで公爵に執着していたのは今回少し登場した、父親のジェンキンソン伯爵の影響もあるのではないかなと…ゼロニスが狡猾だというくらいですからね…自分の保身のためには人様の命を危険に晒すぐらいの人ですからね
…ローゼをゼロニスの奥さんにしようと仕向けてただろうな…って考えてしまいます。
一概にローゼのせいではないのかなって、思いたいです。笑
どうか、今回の話でローゼが悪女から解放されたと思いたいですね…