「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
カフメン大公の魔力指導が始まり、ハインリの執務室で指導を受けていると、マッケナがクリスタの自殺を報告します。
「再婚承認を要求します」 166話のあらすじ ※ネタバレ注意
ハインリはカフメン大公とナビエを執務室から出すと、マッケナに詳細を尋ねます。
「豪華な食事も用意していたのになぜ自殺するのだ?」
「食事と共に渡した手紙が原因では?」
「公爵がクリスタを捨て、甥を選んだという手紙か…遺言は?」
「ありません」
「じゃあ遺言状を作れ。父親を恨んでいるというな。それと、一緒に監禁されていた侍女たちには最後の選択の機会を与えろ」
最後の選択肢とは…
クリスタが自殺したと聞いたジュメンシア老公爵は「クリスタが自殺するはずがない!ハインリ陛下に殺されたのだ!」と叫びます。
しかし、部下が父親を恨む内容の遺言状が見つかったこと、そしてコンプシャーで一緒に過ごした侍女たちからも、クリスタが父親を怨んでいた証言があったことを報告します。
侍女たちはハインリ側につくことを選んだようですね…
それを聞いたジュメンシア老公爵は怒りで全身が震え、全てハインリの計略だと思います。
「クソ!絶対に許さないぞ!カトロン侯爵は従妹がなくなったというのに何をしているんだ!」
ハインリのカトロン侯爵の評価は『頭はいいがいい加減な人間』でした。クリスタが亡くなり、またケトロン侯爵夫人がナビエに高級なゆりかごを贈ってきたことで、カトロン侯爵とジュメンシア老公爵の関係に亀裂が入ったのではないかとハインリは考えます。
「彼(ジュメンシア老公爵)は短気だ。それを利用して孤立させよう。彼が私にしたように」
ハインリが即位前、西王国で孤立していたのはジュメンシア老公爵の計略だったということでしょうか?ハインリが浮気者だという噂も…ジュメンシア老公爵もカトロン侯爵も似たもの同士ですね…
ナビエはクリスタのことは好きではなかったものの、自殺したと聞いてもあまりいい気持ちにはなりませんでした。妊娠中はあまりそういったことは考えない方がいいと思いつつも、考えてしまい、ナビエは応接室に移動します。応接室には貴族たちからの贈り物がたくさん置かれ、その中にカトロン侯爵夫人から送られたゆりかごもありました。良い品ではあるものの、今まで敵対していた家門ということもあり、使うかどうか侍女たちの間でも意見が分かれていました。
そこに慌てた様子でカフメン大公がやってきます。
「試しに行っていた交易についてですが、手応えがあったと報告がありました!」
ラスタはロテシュ子爵、イスクア子爵夫妻、実父のお金の催促に頭を抱えていました。そこにイスクア子爵夫妻が来たと報告を受けたラスタはまたお金の催促に来たのかと身構えます。
しかし、ラスタの予想とは違い、イスクア子爵夫妻はラスタが赤ちゃんに会えないことを心配していました。
誰にも慰めてもらえなかったラスタは涙を流し、イスクア子爵夫妻に抱きつきます。そして、赤ちゃんと会えないのはエベリーのせいだと言いました。
えええええええ〜
ラスタの話を聞いた2人はエベリーに対し、腹を立てました。その様子にラスタは”たとえ血が繋がっていたとしても本能的に惹かれることはないのね”と思い、いずれエベリーが自分達の子であると気付く可能性を懸念して、イスクア子爵夫妻に追い出させようと考えます。
「彼女がこの宮殿にいることに耐えられません…」
ラスタ…やっぱり恐ろしい女ですね
イスクア子爵夫人が帰った後、ラスタは皇后の期限があとどれだけあるか確認します。期限が切れるまでにラスタはエベリーを追い出し、赤ちゃんへの信頼とソビエシュの愛を取り戻し、実父と記者を処理しなければいけませんでした。
まずは赤ちゃんへの信頼を取り戻すため、赤ちゃんの抱っこの練習をします。人形で練習してもあまり意味がないと感じたラスタは、実際の赤ちゃんを連れてくるようにと使用人に命じました。
するとそこにアレンが子供を連れてラスタの元にやってきたと使用人が報告をします。
なぜアレンが自分のもとへ来たのか疑問に思うラスタですが、自分が赤ちゃんを抱っこできなくなったトラウマの原因でもあり、グローリーエムにそっくりなアンで赤ちゃんの抱っこの練習をすれば克服できるのではないかと思い、アレンとその子供を部屋に招き入れました。
「なぜここに来たの?」
「その…君に子供の顔を見せたかったんだ」
「ラスタは皇后よ?話し方に気をつけて」
「僕たちの子供は皇后である君の第一子でもある。なら、この子もそれなりの待遇を受けるべきではないか?君が奴隷だったから隠してたけど、もうその必要もないだろう?妹が姫なのにこの子は平民だなんて、心が痛まないのか?」
それを聞いたラスタの目は恐怖の色に染まります。
「再婚承認を要求します」 166話の感想
クリスタの自殺も、それを都合のいいように扱うハインリも衝撃でしたが、最後のアレンの発言に全部持ってかれました…。さすがのラスタもドン引いてますね。
このままだと、皇后の第一子の父親である僕も皇族だとか言いそうで怖いです…
ロテシュ子爵は狡猾なので、ソビエシュに知られて危険な目に遭うより、ラスタを脅してお金を要求した方がいいと動いたようですが、本当にその息子なのかと思うぐらい愚かですよね…
このアレンに何とラスタは返すのか、次回楽しみですね!