LINEマンガで人気配信中の「ハーレムの男たち」の続きが気になったので、原作小説を翻訳しました!
LINEマンガ28話、29話の内容になります!
前回のあらすじ
ゲスターのもとへ行っていたラティルが自分の部屋に戻ろうとすると、クラインが待っていたので、ラティルはクラインを朝食に誘いました。
「ハーレムの男たち」27話(小説)のあらすじ ※ネタバレ注意
ラティルとクラインが食堂につくと指示したわけでもなく、宮廷人は2人前の食事を用意しました。宮廷人が食事を用意して下がると、クラインは長い間待ってお腹がしたのか、スープから飲み始めました。急いで食べているようですが、それでも皇子なので食べる姿はキレイでした。2人で食事をしていましたが、2人共あまり音を立てずに食べていたのでとても静かでした。
ラティルが石を投げた犯人は誰かとクラインに尋ねるとクラインは「他人のことなので興味がない」と返します。ラティルはクラインのずいぶん素直な返事に思わず笑ってしまいました。そして「犯人が次にあなたに投げるかもしれないけど、気にならない?」と尋ねるとクラインは「はい」と答え、もし攻撃がきたら自分で護衛できると返しました。
クラインがラティルをじっと見つめるのでどうしたのか尋ねるとクラインは先日の落書きの事件で進捗はあったかと聞きました。
「まだ捜査中だけど。どうしてそんなことを聞くの?」
「黒林はおそらく犯人ではないでしょう」
「どうしてそう思うの?」
「以前、ヒュアツインテ陛下が黒林に依頼しようとしたけど断られたんです。皇族とはどんな形であれ、関わりたくないと」
ラティルは黒林が先皇帝を殺した犯人ではないと考えていましたが、クラインの話を聞いて、その考えが確信に変わりました。
ラティルがクラインに助けてもらったのはこの情報だけではありませんでした。意図したわけではありませんでしたが、ラティルに新しい捜査方法も思いつかせました。
ラティルはカルレインとタッシールを執務室に呼びました。カルレインはためらいなく入りましたが、タッシールは1歩1歩周りを見ながら入ります。こういうところに性格がにじみ出るとラティルは思いました。
ラティルが2人に黒林のことを尋ねるとカルレインは黒林の標的になった者に守って欲しいと頼まれたことがあることを話し、半分だけ助けることができたが、依頼の詳しい内容は言えないと答えました。それを聞いたタッシールが「よく生き残っているね!黒林は1人やられたら100人が仕返しをするで有名な集団だ」と言います。それを聞いたカルレインが何か引っかかるような顔つきでタッシールを見ます。ラティルは最初は気付きませんでしたが、カルレインの態度からなぜタッシールが黒林について詳しいのか疑問に思い、タッシールに尋ねました。
「黒林は私が運営するサービス業者です。」
え?タッシールは黒林操ってたの?ただの商人じゃなかった!笑
それを聞いたラティルはタッシールの首にナイフを近づけました。タッシールは黒林は先皇帝の許可を得ている業者で、代々皇帝に許可を得ており、遡れば初代皇帝からも許可されていた業者だということを説明します。ラティルはそんな話聞いたことがないと言いますが、タッシールは本来ならば、譲位か遺言を残す時に黒林の首長を呼んで次の王位に継ぐものに会うことになっていたと説明し、黒林は単なる暗殺集団ではなく、国の仕事をする上で危険だったり合法的にできないこと、例えば国に害をなす者でも法で裁くことができない者を消すなど、そういうことをする集団だと説明しました。そして暗殺後に目印を残すのはそんな仕事を人々の目から隠すための行動だと言いました。ラティルはその話を信じられないでいるとタッシールはその考えを読み取ったのか、歴代の皇帝の印章を押した書類を持ってくると言いました。印章は大神官が神聖力を組み込んで作るため、絶対に偽装できるものではありませんでした。
ラティルはゆっくりとタッシールに向けたナイフを降ろしましたが、緊張は緩めないままでした。
「なぜ戴冠式ではなく、側室として近づいたの?」
その言葉にタッシールは目を泳がし、その理由を言ったらラティルが不機嫌になるのではないかと言います。それでも言えとラティルがいうのでタッシールはラティルが先皇帝を殺害した容疑者の1人だったことを明かしました。ラティルがなぜ自分が疑われているのかタッシールに尋ねると、タッシールは返事のかわりにこっそりとカルレインを見ました。カルレインの前で言いづらそうだったのでラティルはカルレインに退室するように指示しますが、カルレインは拒否をし、危ないと言いますが、それに対し、タッシールは黒死神団の方が危ないのではないかと言い返しました。
「ハーレムの男たち」27話(小説)の感想
タッシールは商人の後継者というだけでなく、暗殺集団の黒林とも関係を持っていました!そしてただの暗殺集団ではなく、国が管理する集団だということも解明しましたね!このことで先皇帝を殺害したのは黒林ではないことが明らかですが、黒林に罪をなすりつけた犯人がまだ黒林によって殺害されていないとなるとまだ犯人は分かってない感じな気がします…カリセン側の手紙泥棒はダガ公爵でしたが、タリウム側はまだ明らかではありません。先皇帝の死と繋がりがあるのでしょうか?