「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
冗談でナビエを怒らせてしまったハインリですが、普段の冷静なナビエが枕を振り回すのを見て動揺しました。ナビエのもとから逃げ、執務室に向かったハインリは、マッケナから使用人が何者かからナビエを調べるように依頼されていたことを伝えました。
「再婚承認を要求します」 191話のあらすじ ※ネタバレ注意
使用人のことがあり、ナビエにはしばらく護衛がつくことになりました。
そんな中、ナビエは乳母候補として招待状を送った貴婦人全員と会うことになりました。
先王の側室だった貴婦人と会うのを最後まで悩んだナビエでしたが、いざ会ってみると「東大帝国でのことがあったので私は呼ばれないと思ってました」と忌憚なく言うので、ナビエは戸惑いながらも、ラスタやクリスタと全く性格の違う彼女に安心しました。
第二のラスタ、クリスタが現れるのは勘弁ですよね…
夕方、ナビエは昼間に会った貴婦人のことを話していると、ハインリの表情が浮かないことに気づきました。どうしたのかと尋ねると、東大帝国からラスタの裁判で証人として出て欲しいと連絡が来たことを言いました。
どの面下げてナビエに依頼しているんでしょうか!!!
ラスタは見張の騎士にお願いして、ソビエシュに会いに行きました。
途中、ラスタの悪口がヒソヒソと聞こえましたが、ラスタは気にしないふりをしました。
ラスタが到着すると、ソビエシュは冷ややかな目でラスタを見ました。
「ラスタをどうするつもりですか?」
「そなたの犯した罪次第だ」
「ラスタは、何もしていません!陛下はラスタが奴隷だと知りながら皇后にしてくれたじゃありませんか」
「もう言い逃れができないほど罪が明らかになっているのだ。奴隷だとは知っていたが、こんな人だとは思わなかった」
「誤解よ」
「娘のことやエルギ公爵が持ってきた借用書や港の件、ナビエの不妊の噂を流したことも誤解だと?」
「ラスタはそんなことしていない!」
「西大帝国から公式な抗議がきたのだ」
「陛下はラスタが可哀想だと、守ってやると言ってくれたじゃないですか。それなのにラスタがやっていないことで責めるのですか?」
「本当にやってないと言うのか?」
「もちろんです!」
「…そなたが何を考えているのかわからない」
「不妊のことはそう言う噂が出回っているって言っただけで、陛下だってそう言ったじゃないですか!」
ラスタの言葉にソビエシュは呆れました。なぜラスタは”一国の皇后が他国の貴族に自国の内密なことを噂であっても手紙で送ること自体が問題だ”ということが分からないのかとソビエシュは理解に苦しみました。
今回、ソビエシュがラスタに会ったのは、ナビエの時にちゃんと話し合わずに後悔したことがあったため、ラスタともちゃんと話し合った方がいいと思い、ラスタと会うことにしました。しかし、そう考えた自分を愚かだと思いました。
ナビエの時の失敗を生かそうとしても無駄に終わるソビエシュ…
ソビエシュがラスタに出ていくように命令すると、ラスタは涙声で自分は大きな罪を犯していないのだから減刑してほしいと懇願しました。
そんなラスタにソビエシュはさらに腹を立て、出ていくように命じます。そして、出ていくラスタに、ロテシュ子爵とイスクア子爵夫妻の裁判があるが、傍聴するかと尋ねます。
ソビエシュの問いにラスタは「傍聴する」と答えました。
ロテシュ子爵の裁判でラスタはマントをかぶり、目立たない姿で法廷に入りました。
裁判が始まり、ロテシュ子爵の罪状”息子・アレンとラスタの間に生まれた娘を皇女にするために皇帝と国民を騙し、側室となったラスタとの間に子がいたことを隠し、それを脅迫してラスタから定期的に金品を要求したこと”が挙げられました。
ロテシュ子爵は挙げられた罪状を全て認め、自分の血を皇族に入れるために自分と息子、その嫁と計画したと言いました。
それを聞いたラスタは驚きました。ロテシュ子爵なら他人に罪をなすりつけるだろうと思っていたのに、ラスタをアレンの妻だと認め、そして罪を全て受け入れたのだから。
ロテシュ子爵はアンを隠したりして、アレンとラスタの関係を周りに知られないようにするほどラスタをきらってましたからね…
ロテシュ子爵は息子のアレンと自分を道連れにする気だとラスタは思いました。
そしてロテシュ子爵の裁判を傍聴するか聞いたソビエシュに『自分の罪を素直に認めろ』と言われているような気がして、マントの下で涙を流し、ソビエシュを恨みました。
「再婚承認を要求します」 191話の感想
先王の側室だった貴婦人、あっけらかんとした人物でよかったです!まあ、乳母にすることはないかと思いますが、今後どう言った形で関わってくるのでしょう…?
ニアンやマスタスなど、ナビエは物事をはっきりと話す女性が好きな気がします。もしかしていいお友達になったりして…
そして東大帝国ではとうとう裁判が始まりました。一番最初はロテシュ子爵…ラスタを道連れにしたいと考えているロテシュ子爵ですが、まさかそのためにあれだけ嫌っていたラスタを身内として認めるとは…!!ラスタも驚いてますが、最後にソビエシュを恨むあたり、さすがラスタだなって思ってしまいました。傍聴を強制したのならまだしも、自分から参加しといて、まさに逆恨みですよね。