「再婚承認を要求します」の小説のあらすじと感想を紹介します。
前回のあらすじ
グローリーエムがラスタとアレンの子だと神殿で証明されると、エルギ公爵がその場に現れました。
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「再婚承認を要求します」 181話のあらすじ ※ネタバレ注意
グローリーエムにそっくりで、少し大きい男の子を連れたエルギ公爵の登場に周りの人々は混乱し、アレンはエルギ公爵に飛びかかろうとしますが、騎士によって抑えられました。
「なぜここにいる」
「この子を預かることになったのですが、ここにこの子の両親がいると聞きましたので」
ソビエシュはエルギ公爵の本心を知りたいと思いましたが、少なくとも、今回の行動でエルギ公爵がラスタに好意を持っていないことは明らかになりました。
ソビエシュは騎士たちにアレンを離すように指示すると、アレンはエルギ公爵から子供を奪い取りました。
子供をどこか遠くの子供を欲しがっている家に預けて欲しいとエルギ公爵に頼んでいたラスタはなぜその子を連れてエルギ公爵がここにいるのか理解できませんでした。
ラスタ、エルギ公爵に裏切られたとは気付いていない…？
ラスタはソビエシュに姫はソビエシュの子だと、もう一度信じて欲しいと訴えかけました。
しかし、ソビエシュは腹を立てていたため、ラスタの言葉に聞く耳を持ちませんでした。
ソビエシュも最初、ラスタは野に咲く花のように純粋な女性だと思っていました。皇后になって貴族たちにいじめられたせいで変わってしまったのだろうと同情すらしていました。しかし、今回の結果（妊娠）は皇后になる前のこと。最初から自分を騙していたのだと思い始めていました。
この状況に周囲の貴族たちはアンの親子検査もするべきだと主張しました。
その言葉を聞いたラスタは激怒します。
”陛下は全てを知りながら、ラスタを受け入れた！ラスタが逃亡奴隷だということを知っていたのにそれを貴族たちに隠した！”
1人だけ被害者のように振る舞うソビエシュに腹を立て、ラスタはそのことを言おうとしますが、ソビエシュの弱みは持っていた方がいいと思いとどまり、反論をやめました。
ラスタはもう一度グローリーエムの親子検査をして欲しいと懇願しますが、ソビエシュはアンの親子検査をするように指示してその場を去りました。
神官から姫を預かったベルディ子爵夫人はソビエシュの後について行き、別の馬車に乗ると姫を抱きしめます。
「姫様…私がお守りしますからね」
「…パーパー」
「陛下は姫様を愛しておられますよ。今は少し怒っておられるだけで、またすぐ抱いてくださいますよ」
ベルディ子爵夫人は姫に対して愛情がすでに芽生えていたため、その子が姫であろうとなかろうと関係ありませんでした。そしてソビエシュにも今までの愛情が残り、姫に冷たくしないことを祈りました。
多分、姫はソビエシュの子だと思うのですが…姫はこの後どうなるのでしょうか？
宮殿に戻ったソビエシュたちの様子から、宮殿にいた人々は親子検査の結果を聞く前から何が起こったのかわかりました。そして人々は姫の今後を噂し、姫のことを『カッコウ姫』と呼びました。
カッコウ鳥は他の鳥に（騙して）子供を育てさせるのでそこからでしょうか？
ソビエシュは執務室に行くと狂ったように仕事をし始めました。
その様子を見ていたカルル侯爵たちはソビエシュを心配します。
”幼い頃から一緒にいたナビエ陛下を捨ててまで望んだ子だったのに、実子ではないとは…”
ほんとナビエとグローリーエムにとってとんだとばっちりですね…
ソビエシュも姫の処遇について決めかねていました。ラスタを廃位にすることは簡単でしたが、側室時代に他の男とできた子供をそのまま姫としてそばに置いておくことはできませんでした。
2時間後、ラント男爵にアンの親子検査の結果を受けたソビエシュは口を開きます。
何を言うつもりなんでしょう…？
ハインリはナビエの愛の告白を反芻して浮かれていました。そのせいで仕事が進まず、インクをこぼしたりするのでマッケナをイラつかせました。
「マッケナ。私は愛される男なのだ」
「はい？」
「私は愛されている」
「何の話ですか？」
「考えてみろ、子供たちにお父さんとお母さんはなぜ結婚したのかと聞かれた時、お互いに愛し合ってるからだと答えるべきだろう」
「そしてその後に、君たちは愛している人とは結婚できないとおっしゃるつもりですか？」
マッケナはジロリとハインリに睨まれると、「政略結婚が普通なのだから」と付け加えました。
ハインリはそんなマッケナに結婚する気がないのかと尋ねます。
ハインリの真剣なその言葉に気まずくなったマッケナはジュメンシア公爵家の話にすり替えました。
以前、仕事が忙しくて結婚できないと嘆いてましたが、結婚する気ないのでしょうか…？
「ジュメンシア老公爵とその息子が喧嘩をしているようですよ」
「ジュメンシア老公爵は自分の怒りで勝手に燃えるだろうから、こちらは薪をくべるだけでいい」
ハインリは妊娠中のナビエの害になるような食べ物を用意したジュメンシア老公爵を許すつもりはありませんでした。
ナビエ絡むと怖いハインリ。笑
執務室から出たマッケナは眉間に皺を寄せて座っているカフメン大公を見つけました。
「何か悩み事があるのですか？」
”悩み事があるのはそっちだろう”
そう心の中でカフメン大公はつぶやき、冷たく笑いました。
カフメン大公は自分と話したくないのかと思ったマッケナはその場を離れます。
先程のマッケナの悩み事の中にも『ナビエ』の名前が何度も出てきて、通り過ぎる人々からもその名前が聞こえるので、カフメン大公は歩くだけでも大変でした。
ナビエの名前を聞いただけでおかしくなるカフメン…ここまでくるとかわいそうですね…
その時ナビエの声が聞こえたので、声のする方を見ると、ナビエとカフメン大公は目が合いました。
ナビエと目があったカフメン大公の顔は歪み、その場を立ち去りました。
そんなカフメン大公の表情を見て、ナビエはハインリとホワイトモンドの姫の結婚を誤解した時の苦しさを思い出し、カフメン大公が常にこの気持ちなのかと思うとかわいそうに感じました。
そんな2人の様子をマスタスとローズは見ており、マスタスは「無礼だ！」と怒ります。
「あなた、昨日から攻撃的よ。コシャール卿がホワイトモンドの姫と結婚すると聞いたから？」
「再婚承認を要求します」 181話の感想
エルギ公爵の登場でさらに泥沼化する東大帝国…姫は何も悪くないんですけどね…大人のせいで振り回せれててかわいそうです。ラスタのこと嫌いですけど、今回少しだけラスタも権力に振り回された1人なのかなと思ってしまいました。まあ、ほんと根本的に悪いのはソビエシュで、ソビエシュがナビエに不妊クッキー食べさせたせいでナビエが不妊症になって、子供ができなくて、ソビエシュの気持ちがラスタにいったので、ほんと、ソビエシュはもっと後悔すればいいんですけどね。
一方の西大帝国では浮かれるハインリの犠牲になるマッケナ。笑
この2人の会話が大好きです。笑
一方の悩めるカフメン大公とマスタス…2人に幸せが来る日は…